2010年6月25日金曜日

マイクロナノ記事クリッピング2010/06/21-06/25

20100621 日刊工業新聞 5面:半導体製造装置の検収、社内講師に試験制度(大日本スクリーン)半導体市場の回復による顧客から半導体製造装置の研修ニーズ拡大を受け、大日本スクリーン製造は研修拠点の社内講師に試験制度を導入する。同社の研修拠点(滋賀県野洲市)には洗浄装置等実機を設置しているが、10年度の受講者は延べ2600人を見込んでいる。

20100621 日刊工業新聞 8面:米社製MEMS発信機を販売(高千穂交易)
アメリカ・サンドナイン社の温度補償型MEMS発振器「TCMO」を高千穂交易が発売する。水晶発振器に較べて、パッケージサイズが0.68立方mmと85%減少である点、通信性能の劣化・低下の原因となる目標ジッター値も遜色ない点が特色という。

20100622 日経産業新聞 11面:進む構造物の”健康診断”、傷、センサーで継続監視
構造ヘルスモニタリング(SHM)と呼ばれる、建物などの異常を長期的に監視する技術が盛んになってきた。建物や橋梁、インフラなどの構造物にセンサーを設置し、データを常時収集し、老巧化に伴う地震時の被害や塩害などを早期に検知する。清水建設が始めているサービスは、建物内に複数の加速度センサーを設置し、通信ネットワークで結んでデータを収集し、地震発生後に建物に損傷が発生していないかを通知するもの。現状ではコスト面から広範な普及は望めないが、安価なセンサー開発と共に、構造物の信頼性への付加価値が社会的に認める認証制度等が有効と考えられている。

20100622 電波新聞 2面:半導体研究開発で中国・清華大と戦略的提携(STマイクロ)
スイスのSTマイクロエレクトロニクスは中国清華大学・深圳大学院(深圳研究生院)と中国市場向け半導体研究開発に関し提携した。同社は深圳大学院に各種チップ、サーポートサービス、設計ツールなどを提供、資金も寄付する。深圳研究生院は人材をそろえ中国事情向けのIPブロックやICを開発する。

20100625 日経産業新聞 15面:触覚を定量化、触覚センサー開発へ一歩
日産自動車の技術者が指先の触感の定量化を試み、接触時の変形量に対応する硬軟感、熱伝達にかかわる温熱感、表面粗さに対応する粗滑感、表面の湿りを感じる乾湿感に分類した。この成果を活用し、車の内装材の開発を行った。これまで触感は定量的に捕らえにくかったが、突破口が開けたことで、触角センサーの開発に繋がると期待される。

20100625 日刊工業新聞 1面:熱を活用、広帯域小型スピーカー(カンタム14)
振動板を使わず、熱で広帯域の音を出せる小型スピーカーをカンタム14(東京都小金井市)が開発した。多孔質シリコン基板上に金属薄膜を形成し、薄膜をヒーターとして空気を暖め、膨張と収縮により振動を発生する。5mm角、厚さ0.5mmと小型、素子は振動しないため素子自体の振動特性にとらわれず広帯域が可能、ヒーターの熱を効率的に空気へ伝えるため90デシベルと大きな音を出せるという特徴がある。携帯電話や補聴器、産業向けには単パルスの音波発振による距離センサーに活用できる。

20100625 日刊工業新聞 7面:たんぱく質の相互作用検出、チップ型デバイス発売(SEGG)
1マイクロリットルのサンプル量でたんぱく質の相互作用などを検出するチップ型デバイスをセイコー・イージアンドジー(SEGG)が発売する。同社の水晶振動子バイオセンシング装置専用で、カートリッジ式の使いきりタイプ。サンプル液の流路に水晶振動子を組み付け、交流電圧で表面に振動を発生させ、振動周波数の変化を測定し、たんぱく質などの重量を測定する。これらの形跡・測定は疾患メカニズムの解明に活用されている。